捨てる決断は未来への投資。今必要とされる経営者のスキル

経営・マネジメント

こんにちわ!~こなブロ~です。

皆さん、家の掃除やクローゼットの整理。

このコロナ禍の自粛時間で身の回りの整理も随分できたのではないでしょうか?

“これって今後必要かなあ”

自分はためらいなく捨てれるタイプか?

“この先ひょっとしたら使うかもしれない”

捨てずにとっておくというタイプの人。

今の時代にそぐわない思考なのかもしれません。

私は経営において捨てる決断が今求められていると最近よく感じます

私はセブンイレブンを経営していますが、元セブンイレブン会長で創業者でもある鈴木敏文氏がよく言っていた言葉。

“改善の仕事でなく改革の仕事をしなさい”

改善は一部の修復、改革は全てを捨てて一から創りなおす事。

“過去を否定しないと未来は創れない”という事です。

しかしながら人は過去の産物にしがみついてなかなか捨てれない。

最近、セブンイレブンではこういった仕組みの変更がありました。

おにぎりやお弁当など商品を発注すると番重に商品が入って納品されます。

今まではその番重の中の商品をひとつずつ検品して売場に陳列していました。

今回の変更で番重のバーコード1つをスキャンするだけで全ての検品が終了する仕組みができました。

ところが、この仕組みの変更を活用せず、今まで通りひとつずつ検品しているお店が4割もあるとの事です。

“万が一予定通り商品が納品されていないとお店の損になるから”

それが一番多い理由です。

今回の仕組みを活用すれば、働くスタッフの負担は確実に減る。

商品が入った重い番重を何度も積み上げることは年配のパートさんにはきつい労働。

こういった軽減ができるのに活用しない。

これは私が先ほどから申し上げている捨てる決断ができない例のひとつと思います。

なぜ、捨てることができないのか?

それは過去にしがみついた決断はプラス、いわゆる足し算の思考。

捨てる決断はマイナス、いわゆる引き算の決断だからです。

今まで培ったものを捨てずに置いておき、次のものを足していく。

これでは新しいものは手に入りません。

禅の言葉に「坐忘」※ざぼう

という言葉があります。

新しいものを取り入れるためには古いものを捨てなければならないという考えです。

まさにこの考え方が今必要。

実際、皆さんどうでしょうか?

捨てずに置いておいて良かったことなんてありますか?

捨てないから新しい発見ができないのはないでしょうか?

正しい決断はマイナスの決断

いわゆる引き算の決断

間違った決断はプラスの決断

いわゆる足し算の決断

捨てる決断は未来への投資なのです

経営者にとって必要な、いや未来に存続できるための必須の思考ではないかと思います。

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